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会長のひとりごと

「偉大なる小河二郎さん」

平成30年11月27日、島根県益田市にある自動車教習所、(株)コガワ計画(Mランド)の創業者の小河二郎さんがお亡くなりになりました。私が尊敬する小河さんは、卓越した「経営方針」と、類(たぐ)い希(まれ)な「経営哲学」を持った人物で、全国から人が集まる日本有数の自動車教習所を創り上げるとともに、免許取得のため入校した茶髪でピアスの現代っ子を、礼儀正しくボランティア精神に富んだ若者に変えました。小河さんは、社員に対する教育の考え方も独特で徹底したものがありました。そのいくつかを紹介します。

いいかげんに仕事をしなさい
 「いいかげん」とは適当に仕事をしなさいということではなく、「良い加減」にしなさいという「中庸(ちゅうよう)」のことである。極端にやりすぎても、手を抜きすぎても良い仕事はできない。「良い加減」にするということを意識したときに、初めてお客様に満足いただける仕事ができるのである。

素直さこそが万事の元
 善悪の違いを身に付けるには「素直さ」しかない。何の疑いもなく、純粋に相手の言葉を聞き、受け入れる。それができたときに、初めて思いやりの心が生まれる。その心こそが素直さであり、総(すべ)ての元である。

美しくなりたく候
 美しくなりたく候(そうろう)は、早稲田大学の會津八一(あいづやいち)教授の言葉ですが、小河さんはこの言葉を愛し、社員に教えられました。
 私は「美しくなるとは、内面が成長するということである。成長するには成長したいという思いを持つことが大事である。そうなるために日夜研鑽(けんさん)を積み、そして先祖を敬(うやま)い、自らのいのちを愛することである」と学びました。

 小河さんの教えには「いのち」というキーワードがたくさん出てきます。小河さんは、自らの戦争体験を通して、国を守り、国を進化させる若者にいのちの大切さを訴(うった)え、そのいのちこそが「国の宝」であると教えられました。また、運転免許を取得しようとする若者をお客様として迎えたとき、大切ないのちを預かる側の真剣さを指導員に厳しく教え、生涯、若者の成長を願い続けた人生でした。享年(きょうねん)96歳。小河さんがよく言われた「ありがとうと言ってくれて、ありがとう」の言葉が、今も耳元で聞こえるようです。


(フレッシュタニサケ2019年4月号より抜粋)

「名言に学ぶ」

天命・立命
人間は、この世に生を受けたのだから、自分に与えられた「天命」とは何かを知ることに努めなければならない。
そして、それを知ることができたなら、今度はその「命」を達成していくことが求められる。これを「立命」という。

成人
誰でも20歳になれば身体的には成人になるが、それは本当の意味での成人ではない。「人と成る」つまり、人格的にも一人前の人間になって、はじめて本当の成人と言えるのである。

即行
すぐ行動に移す……これは人の一生の運命を左右するほどの能力である。

真の教育者
真の教育者とは、自分より優れた弟子を育てた人である。企業や組織に置き換えれば、自分より優れた後継者や後輩を育てることが、真の人材育成である。

傲慢
中国の哲学者、王陽明は、「人生の最大の大病は『傲』の字である」と言っている。子が「傲」ならば不孝になり、父が「傲」ならば不慈になり、友が「傲」ならば不信となる。「傲慢」こそ、すべての不幸の元凶である。
※不孝 …… 子として親に充分に仕えない
※不慈 …… 愛がない・うるおいがない
※不信 …… 信用しない

一隅を照らす
30年前から弊社の毎日の朝礼で、全員が唱和をしている『私の願い』は、元住友本社常務理事の田中良雄さんが作られた詩です。
「私の願い『一隅を照らすもので、私はありたい。私のうけもつ一隅が、どんな小さいみじめな、はかないものであっても、わるびれず、ひるまず、いつもほのかに、照らしていきたい』」と、大きな声で唱和しています。
この「一隅を照らす」を言い換えると「ポストでベスト」。すなわち、自分の持ち場で最高の力を発揮するということです。そのために、すぐできる実践は、誰にでもできる挨拶と笑顔です。「挨拶は、心の扉を、開きます」。挨拶をすることにより、自分の心も相手の心も開かれるのです。私の好きな言葉に「笑顔には、運を呼び込む、魔法あり」というのがあります。笑顔を見せることで、幸運の女神が舞い降りるのです。明るい雰囲気の職場づくりは、挨拶と笑顔で可能なのです。

(株)河野メリクロン様から
贈られた花を持って


(フレッシュタニサケ2019年3月号より抜粋)

「高校2年生」

京都市の(有)フロントの武村社長のご子息、風助さんが中学3年生のときの2年前、開催した「タニサケ塾」に親子で初参加以来、今回は一人で2回目の参加をされました。
 風助さんは高校2年生ですが、14名の社会人の皆様と一緒に熱心にメモを取りながら1泊2日の研修を受けられました。
 その風助さんが塾を体験しての感性豊かな感想文を書いてくださいました。

 2回目のタニサケ塾に参加させていただきありがとうございました。
 初参加させていただいた2年前から何も変わらず、ずーっと行われているトイレ掃除を再び体験し、2年前に松岡会長から丁寧に教えていただいた言葉を思い出しました。
 「一つのことを根気よくやり続ける者に、人は頭を下げる。何でもいいから、まず一つのことを決め、自分の使命と思い、覚悟をして一生やり続けなさい」という言葉でした。この言葉を聞いたときは、なるほど、がんばってみようとは思いましたが、実際に、やり続けたらどうなるのか全く分かりませんでした。
 2年前と変わらずきれいなトイレを見たときに継続することの凄さを実感し、教えてくださったのはこういうことだったのかと理解しました。
 工場見学では改善についても学びました。前回も工場見学をさせていただいたので、自分の中では勝手におさらいのつもりだったのですが、新たな改善提案によって、自動で水の量が調節できたり、注水が出来るようになっていたり、機械でホウ酸の重い袋を持ち上げられるようになっていたり、敷地出入口の施錠用チェーンを収納できるように「かご」が取り付けてあったりと、工夫一つで出来る小さな改善にも今回は気付き、学ぶことが出来ました。
 今回のタニサケ塾では「継続と改善」の大切さを学びました。そして山登りのときには、タニサケ様の清水社長から「習慣」についてたくさん教えていただき、同じ部屋の会津若松市の樋山社長には「いろいろな生き方」のお話を楽しく教えていただきました。一人での参加でしたが、研修の終わる頃にはいつのまにか、僕にはたくさんのお父さん、お兄さん、お姉さん達ができました。
また、ぜひ参加させてください。(以下略)
京都市 高校2年生 武村風助


(フレッシュタニサケ2019年2月号より抜粋)